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2007年8月

ガーデニング

数日前「ガーデン&エクステリア」関連の案内状が届きました。
商談のための展示会ということで、園芸用新商品の仕入れ、発注等絶好の場と書かれています。

会場は幕張メッセ、世界30ヶ国750社が一同に出展、同時にフラワーEXPOも開催とあってプロ用のイベントとしては最大級のものと予想できます。

Resize0154_3 近年、店舗・公共施設・商業施設のみならず、一般の住宅にいたるまでガーデン設計が幅広く取り入れられています。それまで建物の付属物のような位置に甘んじていたエクステリア部門は、ガーデン専門のデザイナーが構図や配置を設計し、その図面に基づいて施工され、独立した分野として確立されるようになりました。

街を散策していてもおしゃれに施された庭を眺めるのは、とても気持ちが良いものですが、庭づくりのことをガーデニングと言うようになったのは、1990年代に日本に紹介されたのが流行のきっかけになったそうです。

写真は 自己流の Hanging Basket Ⅱです。ハンギングとは、イギリスで始まった歴史ある装飾園芸の技法を言うのですが、日本では、前述の1990年に大阪で開催された「花の万博」以降急速に普及したということです。

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“cover”

Resize0153 最近BGM用にアルバムを購入した。

女性ボーカルの名曲をカヴァーした徳永英明の“VOCALIST”シリーズ第3弾が発売された事をTVで知り、それならまず一作目をということで、早速聴いてみることにした。

そもそもこの「カヴァー曲」については、過去に発表された楽曲を他のアーティストが歌うことという程度の認識しかなかったが、人の曲を何の代償もなく勝手に歌って良いものかという疑問がいつも私の中にくすぶっていた。

「カヴァー」とはポピュラー音楽の分野で使われる言葉で、過去に他人が録音した曲を演奏(歌う行為も演奏に含まれる)して発表することとある。日本音楽著作権協会(JASLAC)登録楽曲に関しては、JASLACに申し出るだけで許可がおりるらしい。

正直、「そんなに簡単なの???」と驚いた。真に曲に惚れ込んでいたり、会社の要望だったり、持ち歌不足のフォローのため等々、カヴァーの理由にはさまざまあるらしく、それに対する見方もさまざま。

原曲に親しんだファンとしては、イメージがまるで変わってしまうアレンジは受け入れがたいので、なるべく似通ったイメージを持つアーティストにカヴァーしてほしいと思うのは当然だと思うが、作曲者の思いは意外にそうばかりではないらしい。

バブル崩壊以降、伸び悩んでいた楽曲売り上げUPのために、団塊世代をターゲットにカヴァー曲が増えているそうだ。ちなみに、かのビートルズ作品の中で最も多くカヴァーされているのは、「イエスタデイ」で、レイ・チャールズ、プレスリー、フランク・シナトラ等実に103曲という。

われわれが20代に繰り返し口ずさんだ楽曲が、新たにアレンジされ、年齢を重ねた同世代や次の世代に愛されている。「カヴァー曲」を楽しむことで、古き良き時代を懐かしむ極上の時間を味わっているのかもしれない。

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上質感

Resize0124 左の写真は何処かおわかりでしょうか?
そうです。昨年竣工したミッドランドスクエア内のB1FにあるMidland Station by LAWSONです。

”えっ、ここがコンビニ?”と思うほど、内部の仕様や構成、サービス等まさにコンセプト通り、ワンランク上の空間です。商品を手にとってみても、普通のローソンに置いてある商品と違うんじゃない ??? と錯覚してしまうほど・・・。

ついついよせばいいのに、 焼き菓子を購入・・・で、実際に購入した商品を見た娘に”これ、どこのローソンでも売ってるよ。”と言われ、うなだれた母でした。

Resize0122_2話に聞いていたとおり、洗練された重厚な内部空間を楽しみましたが、私が特に気にいったのは、以外にもトイレでした。

内部の天井が非常に高く、個々のブースの間仕切りもそれに合わせて高いので、音をカモフラージュするには特に有効です。また、機器のデザインの美しさもさることながら、温風乾燥機内蔵の自動手洗器を使った時の心地よさは最高でしたね。

以前の豊田ビルといえば、10軒ほどの映画館があり、仕事帰りの娯楽に時々立ち寄ったものですが、雑然と人の流れが入り乱れて、慣れていないと迷子になりそうな空間だったような記憶があります。

ここ数年の名古屋駅周辺の開発はとどまるところを知らず、新しい名所が次々と竣工しています。近々また新しいビルがその仲間に加わり、元気な名古屋をさらに活気付けていくことでしょう。

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「お接待」

Resize0115  子供の頃、お正月やお盆以外に楽しみにしていた日が年に2日あリました。それは「お月見どろぼう」と子供だけでも「お接待」が許される日・・・「弘法さん」の日でした。

同世代の方ならご理解いただけると思いますが、おやつが今ほど自由になかった時代にこの「弘法さん」の日の「お接待」という言葉には特別な魅力があったものです。

「弘法さん」は、弘法大師(空海)の命日(入定した日)を偲んで行われる御影供で、この地方でも講元の家では駄菓子が振舞われ、子供たちが走りまわっていた記憶があります。

たまたま縁があって、その弘法大師ゆかりの地である、香川県小豆島への里帰りの折に詣でた霊場で、子供の頃と同じ「お接待」を受けたのです。それが、山岳霊場のひとつであり、年明けに何度となく家族で参拝した42番霊場の「西の瀧」でした。

Resize0114_2 小豆島の八十八ヶ所霊場は、弘法大師が都へ上京する時・また故郷香川県善通寺に帰る時に立ち寄ってできたといわれています。

また、南北朝時代後鳥羽上皇が隠岐へ流刑された後、家臣が修行僧とともに小豆島へ入り、山岳霊場をひらいたともいわれ、弘法大師の流れと、山岳修験の流れとが現在の小豆島の霊場を形作ったものと考えられています。

「島四国」とも呼ばれ親しまれている小豆島霊場は、行程が四国霊場の10分の1、車なら2~3泊の手軽さということで、一年中多くのお遍路さんが訪れているそうですが、その中でも山岳霊場は密教特有の荘厳なロケーションの中で、非日常の空間と静寂を感じられずにはいられない霊験あらたかな世界です。

島四国が定着し、庶民の巡礼が広がり、遍路宿もできてきたのは18世紀から19世紀と見られているそうですが、今のような遊び半分の旅など許されない時代で、島民は遍路さんを接待して迎えたといいます。現在も残る「お接待」はこの時代から続くものだと言われていますが、この言葉の意味を改めて考えさせられたような気がします。

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バランス

Resize0113 久しぶりにTOSTEMのショールームに足を運びました。時代のニーズに合わせて新しい製品が美しく並んでいます。

キッチン・バス・玄関ドア・リビング建材等、詳しく説明をしていただきました。ランク別に各々素材や色のバリエーションが数多く揃えられていて、それぞれ要望別にセレクトできるシステムになっています。

実際にサンプルを目にすると、図面上で考えているときとは異なり、それまで何となくこんな感じと思っていたイメージとかなり食い違ってきたりもします。また、パース等でシュミレーションしたつもりでも、こんなはずじゃなかったということは結構あるものです。

あるいは、個人的には良いと思っても、他の人の意見を聞くと、また異なった感想がでてきて方向がぐらついたりもします。

外観や採光、部屋の配置、動線などを考慮し、さまざまな希望を設計に盛り込み、さあこれから具体的に素材や色を決めるという一番楽しいところなんですが、また一番迷うところでもあります。譲れない箇所を除けば、後はファッションと同様に素材の組み合わせであったり、色の配置や面積をバランス良く配していきたいものですね。

数年前に同じ体験をした私としては、とにかく「あーすれば良かった」とか、「こーすれば良かった」とか後になってなるべく思わずに済むように、できるだけ自分の意思に忠実にひとつずつ決めていくことが一番の解決法かと思います。

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「the 沖縄!」vol.2

Resize0110 「the沖縄!」で紹介した「中村家」とともに、300以上ある沖縄のグスク(城)の中で、最も姿が残っていることで知られている中城城跡(なかぐすくじょうあと)の写真です。資料を読み進むうち、この2つの遺構には五百数十年前から深い関わりがあることが解かってきました。

琉球(沖縄)では、1187年頃(グスク時代)からグスクを拠点に各地で王を名乗り、勢力争いが始まりました。その勢力は1314年頃には三つに分かれ、特に三山時代と呼ばれます。後に1429年に尚(しょう)氏がこれを統一し、第一尚氏王朝時代(1429年)が成立、以降首里城を拠点とした琉球王国が幕をあけます。

中城城跡は三山時代に築城された後、第一尚氏王朝時代(1440年)に座喜味グスクから移ってきた護佐丸(中城城主)によって増築・完成されました。また、中村家の先祖賀氏(がうじ)は、ともにこの地に師臣として移ってきたと伝えられています。

1458年、城の落城とともに離散させられた中村家は、第二尚氏王朝時代・後期にあたる1720年頃地頭代に任ぜられ、家運をようやく盛り返したということです。

Resize0111 中城城跡は、連郭式(れんかくしき)の山城で、六つの郭(くるわ)で構成され、主に琉球石灰岩の切石で積まれています。その種類は、野面(のづら)積み・布積み(豆腐積み)・あいかた積み(亀甲乱れ積み)の三つの石積技術に分けられます。

中城を含め沖縄のグスクは、古い時代から本土より技術が発達し、その築城技術の高さは芸術的で歴史的にも高い評価を受けています。

中城城跡は、1972年5月15日(日本復帰の日)に国の史跡に指定され、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして世界遺産にも登録されました。

城跡を進むにつれ、1853年に来島したペリー探検隊一行の記録にもその石造建築のすばらしさが賞賛されているように、石積みや郭のすばらしさに驚かされるばかりで、時間の経つのを忘れて城内を歩き回っていました。西に東シナ海、東に太平洋を見渡す城の石垣に立つと、琉球の歴史に想い馳せずにはいられません。機会があれば、是非もう一度足を運んでみたいものです。

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もうすぐお盆です

Resize0109 先日のことです。隣の墓所(墓石が建立されていない墓地)の所有者の方から、「盆までに墓地の清掃を各戸でしてくださいという連絡をいただいたので、一緒に済ませておきました。」という電話が入りました。大変有難いことです。

例年、盆・正月前には鎌と軍手を持参して一坪(墓の場合は90×90cm)の草を刈りに行くのですが、今回は少し出遅れたようです。

日本には墓地や埋葬等に関する法律が制定される以前から、村落の住民が共有していた村落墓地を含め、都道府県や市区町村自治体が管理・運営する公営墓地、経営主体が公益法人(財団・社団法人)の民営墓地、寺院が管理運営する寺院墓地、さまざまな種類の墓地があり、それぞれに特長をもっています。

供養が形になったのは室町時代で、一般的に広まったのは檀家制度を敷いた江戸時代以降と言います。今、時代が大きく変わり、先祖の供養等意識のあり方や形はまさに千差万別です。先祖を祭る行事の多いこの時期、日常忘れがちな想いを家族で話し合いたいものですね。

ちなみにこの写真は、沖縄の道路脇で普通に見つけたもので、あまりにも立派だったので、ついシャッターを押してしまったお墓の写真です。屋形墓(やかたばか)と呼ばれるもので、戦後火葬が多くなるとともに形が変化し、伝統的で独特な亀甲墓(きっこうばか)と人気を二分しているそうです。

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