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“cover”

Resize0153 最近BGM用にアルバムを購入した。

女性ボーカルの名曲をカヴァーした徳永英明の“VOCALIST”シリーズ第3弾が発売された事をTVで知り、それならまず一作目をということで、早速聴いてみることにした。

そもそもこの「カヴァー曲」については、過去に発表された楽曲を他のアーティストが歌うことという程度の認識しかなかったが、人の曲を何の代償もなく勝手に歌って良いものかという疑問がいつも私の中にくすぶっていた。

「カヴァー」とはポピュラー音楽の分野で使われる言葉で、過去に他人が録音した曲を演奏(歌う行為も演奏に含まれる)して発表することとある。日本音楽著作権協会(JASLAC)登録楽曲に関しては、JASLACに申し出るだけで許可がおりるらしい。

正直、「そんなに簡単なの???」と驚いた。真に曲に惚れ込んでいたり、会社の要望だったり、持ち歌不足のフォローのため等々、カヴァーの理由にはさまざまあるらしく、それに対する見方もさまざま。

原曲に親しんだファンとしては、イメージがまるで変わってしまうアレンジは受け入れがたいので、なるべく似通ったイメージを持つアーティストにカヴァーしてほしいと思うのは当然だと思うが、作曲者の思いは意外にそうばかりではないらしい。

バブル崩壊以降、伸び悩んでいた楽曲売り上げUPのために、団塊世代をターゲットにカヴァー曲が増えているそうだ。ちなみに、かのビートルズ作品の中で最も多くカヴァーされているのは、「イエスタデイ」で、レイ・チャールズ、プレスリー、フランク・シナトラ等実に103曲という。

われわれが20代に繰り返し口ずさんだ楽曲が、新たにアレンジされ、年齢を重ねた同世代や次の世代に愛されている。「カヴァー曲」を楽しむことで、古き良き時代を懐かしむ極上の時間を味わっているのかもしれない。

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