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2007年12月

キリストのゆりかご?

 クリスマスと言えば「シュトーレン」。ドイツの伝統的なお菓子です。我が家でもお決まりのようにケーキとセットで焼いていました。子供が大きくなるにつれ、あまり必要がなくなり、キッチンの仕様が変わったこともあり、ここ数年は手作りのお菓子のないクリスマスが続いていました。

 パンの香りのしない食卓に少しずつ物足りなさを感じていたこともあって、久しぶりに焼いてみましたが、やはりそのおいしさに感動!!!
画像は、個人的に欲張ってマンデルシュトーレンとクリストシュトーレンを合体させたものですが、シュトーレンにはその他にも色々な種類があることを今回始めて知りました。

 まず、シュトーレンとは?・・・というところから話を始めると・・・ドイツのアドヴエントになくてはならないお菓子で、綴りの上からも伸ばさないのが正しい発音とあります。シュトレン( stollen ) という名前は「坑道」を意味し、トンネルのような格好をしているためにその名がつけられたそうです。また、粉砂糖をたっぷりまぶしてあるところから、幼子イエスを産着で包んでいるというふうにみたてられていました。

 シュトレンは、もともとザクセン州の州都ドレスデンでクリスマス時期に焼かれていた郷土菓子で、その起源は14世紀とも言われ、16世紀には王族や教会などの高層の間ではクリスマスのプレゼントとして使われていたようです。

 前述のアドヴエントというのは、キリスト教においてイエスの降誕を待ち望むクリスマス前の4週間の慣習のことで(日本では待降節・降臨節と言われています)、4本のローソクとシュトレンを用意し、週末の日曜日ごとに一本づつローソクを足し、薄く切ったシュトレンを賞味しながら、身内や身近な友人とささやかなティーパーティーを開いて祝うそうです。クリスマスを迎える頃には、4本のローソクに火が灯り、明るく暖かな部屋でちょうどシュトレンを食べきる状態になります。昔は高価な材料が手に入らず、特別な時だけ食べられるお菓子ということで、一切れずつ大切に味わっていたのではないかと言われています。

 シュトレンの種類を挙げてみると、一般に呼ばれている名称の基本シュトレンのクリストシュトレン、ドレスナー以外で作ることを許されないドレスナーシュトレン、バターの名称の配分が規定されているブッターシュトレン、アーモンドの最低量が20%に規定されているマンデルシュトレン、真ん中にマジパンが入っている(マジパン30%以上使用されていること)マジパンシュトレンなどがあります。また、基本のシュトレンについては、小麦粉100%に対しバターが最低30~50%、乾燥物の分量も最低60%含まれるものでなければ、シュトレンと称することができないことと規定されています。

 昔、クリストシュトレンの作り方を習った折に、講師の方から“イエスが寝ていたゆりかごに似ていることからこの名前がついた”と説明を受けました。焼きあがったシュトレンの表面に粉砂糖をたっぷりかけながら、その意味をあらためて感じずにはいられないひとときでした。

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Merry   Ⅹ’mas 

 ご近所のちょっと素敵なお店の電飾をピックアップしてみました。
いよいよ一年でもっとも楽しい、そしてあわただしい時期を迎えようとしています。
 つい先日も、今年を象徴する「偽」の文字が、各TV局で取り上げられていましたが、2007年読売新聞社の読者が選んだ「10大ニュース」は以下のように集計されているようです。
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 1. 安倍首相、突然の退陣
 2. 不二家・赤福などの食品偽装
 3. 年金漏れ、5000万件判明
 4. 参院選、自民惨敗
 5. 守屋前防衛次官、収賄容疑で逮捕
 6. 新潟県中越沖地震、震度6強を観測
 7. 現職閣僚の「政治と金」、後を絶たず
 8. 宮崎県知事にそのまんま東氏当選
 9. 横綱朝青龍関、2場所出場停止
10. 郵政民営化スタート 

 どれも私たちの生活に大きく影響を及ぼした内容ばかりで、ここ数ヶ月はガソリンや灯油等燃料の高騰、また食品の値上げなども加わり厳しい状況が続いています。
 最近は、一年を振り返ることもないままに気がつくと新年を迎えている・・・多くの方がそんな年末をお過ごしかと思います。
 スケジュールの合間に、この時期ならではの夜景を眺めながら、静かに時間の流れを感じてみるのも良いかも知れませんね。

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「偽装」

朝からTVのコメンテイターが怒りをあらわにして、“最低の会見!”と大声を上げていた。ご承知のとおり、船場吉兆の偽装謝罪会見についてである。

ここ数年で見慣れた光景になった謝罪会見だが、評論家による会見内容についての分析が興味をそそった。(弁護士を同席させるのは、謝罪をするという立場上好ましくない・・・etc.)

食品会社による偽装事件は、2001年からBSE対策事業の一環として行われた、国産牛肉買取事業を悪用した牛肉偽装事件に始まり、2002年の雪印食品の牛肉偽装事件(オーストラリア産を国産牛と偽って販売)、同年の日本ハムの牛肉偽装(輸入牛肉を国産牛と偽装)、続いて、2004年には牛肉など輸入肉の買い上げや処分費用を不正に申請したハンナン牛肉偽装事件が発覚した。

2007年には、表示された材料と異なる内容で販売、その他賞味期限も日常的に改ざんするなど一連のミートホープ社牛肉偽装事件が発覚し、その会見での経営側の対応がクローズアップされた。

その後、石屋製菓の「白い恋人」や伊勢名物「赤福」の製造日・賞味期限改ざん、鶏肉「比内地鶏」偽装、そして老舗船場吉兆は消費期限切れなどの食品を販売し、会社ぐるみの偽装を認め、謝罪会見に至った。

その他博多明太子、ミスタードーナツなどの賞味期限等の偽装についても繰り返し行われてきたことが報告されている。

ほとんどの事例が内部からの告発で発覚しているという食品偽装。ちなみに農水省に寄せられる告発は、2007年の10ヶ月間で比較すると、昨年同期の3倍に達しているという。

個人的な意見で大変申し訳ないが、家庭や個人での行為では犯罪にならないが、大手企業が食の安全を無視し、利益追求を最優先している点に大きな問題がある。しかもその行為をあろうことか、従業員に押し付けて責任逃れをするとは言語道断である。

ブランドを過信せず、自分の目と舌で確信した食品を厳選するよう心がけたいものである。

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星野JAPAN 北京へ!

おそらく野球ファンのほとんどの方が、テレビの前に釘付けになっていたことでしょう。

アジア予選3連勝でオリンピックの切符を手にした星野ジャパン。ヒヤヒヤ、ドキドキで画面に釘付けになった一昨日の韓国戦での瞬間最高視聴率はなんと36.7%、台湾戦では、40.8%を記録したそう。

合同自主トレーニングが10月30日から始まり、約一ヶ月の準備期間をともに過ごし、チーム力を強化した星野ジャパン。初戦から第三戦まで先発は若い21歳・22歳に託され、継投は中堅の投手によってつないで行くという「日本のスタイル」を実行し、若い力を信頼する監督に彼らは十分応え、気迫の投球をみせてくれました。

WBCに続き主将に指名された宮本は、その経験を生かし、本番になってあわてるより合宿から緊張していた方が良いということで、常にチームを引き締めていったといいます。

松坂から受け継いだ背番号18を背に、第三戦の先発を務めたダルビッシュは、「今の日本なら絶対に負けない」と、期待通りの投球で北京行きの切符をつかみ取りました。

合宿中にはチームメイトから結婚の祝福を受けた日本の若きエースには、日本代表としての自覚と責任感があふれていました。

五輪出場を掲げ、一つになった星野ジャパンの健闘に心から拍手を贈ります。

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