母の日に・・・
今やプレゼント商戦の一角となった、「母の日」が間近かになり、にぎやかなCMをあちこちで目にします。
3月の「桃の節句」以降、新入学・進級の4月、5月の「端午の節句」を経て「母の日」、そして6月の「父の日」と、あわただしくギフトがいきかうこの時期にふと目に留まった新聞記事・・・。
それは、長い間懸念されているにもかかわらず、下降の一途をたどってきた出生率に関する記事でした。1971年の2.16から、2006年には1.32に下がったこの数値は、長期的に人口を維持できる水準(人口置換水準)の2.07よりかなり低く、人口減少・高齢化の促進につながるものであるといいます。実際日本では2005年から総人口の減少が始まっています。
また、先日発表された総務省の人口推計では、総人口に占める子供(15歳未満)の割合は13.5%になり、34年連続で低下し、世界でも最低水準になっているそうです。
男女共同参画社会に関する世論調査によれば、「結婚しても必ずしも子供を持つ必要はない」というアンケート内容に対し、「賛成・どちらかといえば賛成」という意見が実に4割にも達していて、自由が少ないことや経済的な理由などがその要因になっているようです。
これに対し、いち早く少子化を経験した欧米諸国では、出産・育児優遇の税制を整備したり、男女共働による育児両立をはかるための労働環境の抜本的見直しや公教育崩壊の建て直し、法律婚によらない子育てが可能となるなどの政策が実施され、その数値は横ばいあるいは増加に転じた国も少なくないといいます。
子供から贈られたプレゼントを眺めながら、思わず微笑んでしまうこの幸せは、親としての義務や責任を超えたところにあるものだと勝手に納得しているこの頃です。
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