「はいぃ?」
相棒―劇場版―の観客動員数が、封切り一ヶ月で300万人を突破し、さらに記録を更新しているという。
個人的にTVの一時間ドラマが放映されたときからのファンで、欠かすことなく観続けた私としては、当然封切りと同時に映画館に足を運んだ。
う~ん、期待を裏切らないこの展開の速さと緊迫感!最近はおもしろい邦画作品が多数公開され、私たちの目を楽しませてくれているが、中でもこの作品は期待を裏切らない完成度。
2000年から2時間ドラマシリーズの枠で始まった「相棒」は、2002年から連続ドラマに昇格。2008年3月までの平均視聴率は16%と人気を維持しながら、さらに作品数も100本を超え、その後ノベライズやコミックの発売に至っている。
そもそも水谷(右京)の熱烈なファンであり、シリーズで共演したこともある宮脇(亀山)からの強いオファーで、コンビ物としての企画が立ち上がったそうだが、徐々に裏番組を押さえるほど視聴率が上昇していったという。
また、漫画原作が多い最近では珍しく、「相棒シリーズ」は脚本家が提案したストーリー構成から優れたものを厳選し、さらに書き直しを重ね展開を決めていく。面白さやリアリティ優先で、題材も警察組織の隠蔽体質・政治家の汚職・少年問題・裁判員制度等現実の時事問題が多く描かれ、かかわった脚本家は10人を超えるという。
視聴者が40代以上に偏っていたという不安要素を払拭すべく、深夜や土日中心に再放送や解説番組を組むなどの戦略を練り、20-30代の若者に対する認知度を高めた製作委員会の作戦も功を奏している。
これらの理由に加え、窓際部署-特命係-に追いやられた、頭脳派右京と熱血漢亀山の軽妙なかけあいそのものの魅力も忘れてはならない。
番宣効果もあって、2週間で動員数160万人を記録した某監督作品も、ヒット御礼で舞台挨拶を行っているというが、「相棒」同様、今日本映画に熱い視線が注がれている!
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