危機感 partⅡ
今年に入ってから物価の高騰はとどまるところを知らず、食料品や日用品等のチラシに目を通す回数も以前より格段に多くなってきました。
特に穀物市場には投機マネーが流入し、世界的な食料価格高騰の大きな要因にあげられています。また、トウモロコシを大量に使用するバイオ燃料についても懸念が高まっています。
国際的な食糧不足の中で、今最も世界が注目しているといわれる日本の備蓄米。第2次大戦後に不足した米は、技術の進歩によって生産が増えましたが、主要貿易国の圧力により最低量のコメ輸入を譲歩し、現在は年間約77万トンを輸入しているそうです。
3日、ローマで開催された「食料サミット」では、首相は輸入米30万トン以上の放出や、途上国の食糧増産のために約52億円の緊急追加支援策を表明し、7月に行われる主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に向けて、主要テーマとなる地球温暖化対策に関連し、安心を与える力強いメッセージを発信すると強調したといいます。
小麦高騰によって、コメ粉が大幅に見直され、パン、麺等に幅広く利用されている現状をふまえると、自国の米生産を推進せずにこのまま海外への支援や放出を続けることがはたして妥当策だといえるでしょうか?
「自給自足」・・・の四文字がこれほど重く感じられたことはかつてなかったように思うこの頃です。
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