« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »

2008年8月

懐かしい風景

Resize0322この階段を上ったのは十年ほど前のことだったような気がします。

香川県琴平町琴平山の中腹に位置し、「こんぴらさん」の名前で親しまれている金刀比羅宮は大物主神(おおものぬしのかみ)を祀り、初め琴平神社と称しましたが1165年崇徳天皇を合祀し、金比羅大権現と改称しました。その後の明治元年神仏混淆が廃止され、金刀比羅宮と呼ばれ今日に至っています。

大物主神は、万物をつかさどることをたたえた神名の通り、五穀豊穣や産業、文化などの繁栄と、国や人々の平安を約束してくれる“海の神様”として広く親しまれています。

Resize0326_2 旅行を禁止されていた江戸時代、庶民にとっては一生一度の夢が「お伊勢参り」。それに 並び、「丸金か京六か」と言われた、讃岐の金毘羅大権現(現金刀比羅宮)と京都六条の東西本願寺への参拝の旅も人生の一大イベントでした。

ここ、金刀比羅宮の御本宮までの石段は785段。

参道の入り口から大門までの段数は1年の日数と同じ365段で、この門を抜けると、それまで両脇に並んでいた土産物屋がなくなり、古来より境内での商いを許されている「五人百姓」と呼ばれる5軒の店がべっこう神代飴を並べています。

参拝後の休憩に、名物讃岐うどんをどこの店で味わおうかなどと、悠長に上り始めたのは最初のうちで、そのうち暑さと足の張りでわが身の衰えを実感することになってしまいました。

Resize0324_2 今回の参拝で初めて知ることとなった史実の一つに、保元の乱で讃岐の地に流され、この地で崩御された崇徳天皇と金刀比羅宮との関わりがありました。

悲劇の天皇として語り継がれた崇徳天皇が、幾度となく参拝を重ねたというこの金刀比羅宮の石段は、その無念の思いをはたしてどのように受け止めたのでしょうか?

訪れた地の歴史を垣間見ることで、次回参拝の折には、それまでと違った思いで石段を踏むことができるかも知れません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

快挙です!!!

勝利を決めた瞬間、ナインの輪の中心で、肩車をされ人差し指を高く掲げる、ソフトボール日本代表 ―世界のエース― になった上野投手の映像が印象に残る。

Blog080822_2 「気持ちを強く持つ者が、勝者になる!」

長い年月をかけて、悲願の金メダルを手にした彼女のあまりにも説得力のあることばである。

その気持ちにチーム全員が応えた決勝戦。多くの国民の目が映像に釘付けになった。

TV実況で解説を担当していた、宇津木元監督は優勝の瞬間、絶叫、号泣し、その直後選手のもとへ駆け寄り、抱き合った。

オリンピックという最高の舞台で最高のプレイをみせてくれた日本代表の活躍は、われわれに計り知れないほどの感動や希望や夢を与えてくれた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

見せた!大金星!!

またまた個人的に大興奮した話ですみません!

第1ゲームを緊張からかあっけなく取られ、第2ゲームを競り合ってものにし、フルセットまで持ち込み逆転勝利の瞬間思わず二人ともコートにしゃがみこんでしまった、女子バドミントンダブルス末綱・前田組。

敵地の大歓声の中、世界ランキング一位の中国ペアから大金星!

Resize0315 たまたま運よく第2ゲームで追い上げを開始した頃にTVをON、その後の熱戦を身じろぎもせず観戦した。日本ペアのスマッシュが相手コートに決まると、思わず「よし!!!」と声が出た。

昨日の「オグシオ」戦よりもはるかに安定感があり、スピードに乗っているように見うけられた。

世界ランキングでも8位まで上り詰めた実力派で、対戦相手であるランキング1位の中国ペアとも、昨年のマレーシアオープンで接戦のすえ逆転負けをしていたという。今回はオリンピックという大舞台でその借りを返した形になった。

以前二人のインタビューを見たことがあるが、とてもさわやかで先輩・後輩の信頼感あふれるストレートな話し方に好印象を覚えた記憶がある。

バドミントンという競技は意外に思われるかも知れないが、精度の低い方の選手が狙われやすく、崩され打ち込まれるという戦術が基本にある。対戦相手に不利なシャトル、あるいは攻撃不可能なシャトルをいかに返すかで勝負が決まるといっても過言ではない。

身長・体重ともにおおよそ似通った二人だけに、持ち味を活かしたプレイを発揮しこれからの試合を勝ち進んでもらいたい。

がんばれ、日本!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

注目度№1

五輪開催まであと7日となり、すでに一部の選手は北京入りして調整にはいっているとメディアが報じている。

さまざまな問題をかかえている開催国だけに、五輪開催中にもどんな問題が起こるかは見当がつかない。

7月20日から実施されている車両の交通量規制(ナンバープレートの奇数か偶数かで走行を制限していたもの)に関しても、大気汚染が深刻な場合には、さらに日付と同じ末尾ナンバーの車両に限り走行を停止するという緊急対策がとられた。

合わせて60%の交通量の削減となるが、はたして景色がかすんで見えるほどの汚染が少しでも改善されるのだろうか?

Blog080801 ところで、今回の五輪で個人的に注目している競技は「バドミントン」。

年齢を重ねてから多少たしなむようになったのだが、なかなか上手くはならない。が、ゲームに関しては奥が深く、考えながらプレイを進めるのはとても楽しい。

もともと英国で昔から伝わる競技性の低い羽をつく遊びであったものが、19世紀の中頃、公爵家の大広間で盛んに行われていた折に、面白くするためにさまざまなルールが加えられ、その後も改良され、1893年に協会が設立されたことで近代スポーツの仲間入りをしたそう。

オリンピックに関しては、1972年の第20回ミュンヘン大会と1988年の第24回ソウル大会で公開競技として採用され、1992年第25回バルセロナ大会から正式競技となった。

北京五輪出場選手を擁する三洋電機の株主総会で、「オグシオ」の経済効果は150億円と試算されたと発表された。ジュニアの競技人口も急激に増え、メディアへの露出が増えたことでその効果は計り知れない。今後の発展が楽しみなスポーツである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »