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2008年10月

2008 建築展

今年で38回を迎える 建築総合展 NAGOYA 2008 へ足を運びました。

日本を取り巻く環境の著しい悪化を受け、新しい時代への転換を図るべく、「新時代への提案」というテーマで開催されました。

例年の建築関連企業のブースに加え、新たに産学官情報発信コーナーを設け、連携による研究成果によって、最先端の建築技術が多数発表・展示されています。

Blog081023 また、本年度から着手された名古屋城本丸御殿復元工事についてもリーフレットで紹介され、その足跡や復元意義を通して名古屋文化の素晴らしさを広くアピールしています。

昭和5年に城郭建築として国宝第一号として指定された名古屋城ですが、昭和20年戦火によって消失。

しかし、109枚の実測図、1049面もの障壁画(襖絵)、200枚の古写真、約2000個の礎石等、300年以上前の姿を今に伝える豊富な資料は大切に保管されてきました。

歴史的文化遺産である城郭の資料が、これほど多く残されている例はほかにないといいます。

名古屋開府400年にあたる2010年からは部分的に公開するということですが、2017年の復元工事完了時には、優れた伝統技術や技法によって忠実に復元された歴史的文化遺産となることでしょう。

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涙が止まりません・・・

ほんとうに、美しい作品でした。

しかもコミカルでありながら、心の奥にガツンと響いて涙せずにはいられない・・・。

「おくりびと」という少し前に封切られた映画を、ごぞんじでしょうか?

Blog081011 「納棺師」・・・・・・チェロ奏者から、聞きなれないこの職業に転職した若者の迷いや苦悩、喜びを表現した感動の名作です。

本木雅弘・山崎努・広末涼子・吉行和子・余貴美子・笹野高史らそうそうたる実力派俳優が、おのおのの役割を繊細に演じ、その感動をますます膨らませています。

― 人は誰でもいつか、おくりびと、おくられびと ―。
あなたは大切な人を、どう “おくり” ますか? そしてどう “おくられたい” ですか?

誰にでも訪れる、究極の普遍のテーマを通して描かれたこの作品は、第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞。

興行開始以来、時間とともにランキングが少しずつ上昇し、入れ替わりの激しい業界で、今もって不動のベスト5に位置しています。

全編を通して流れるチェロの美しいアンサンブルは、宮崎駿作品や北野武作品の映画音楽を担当した名匠・久石譲が手がけたもので、その形は女性の形を模して作られ、音色は人間の肉声に一番近い楽器だといいます。

庄内平野の雄大な風景を背景に流れる澄んだチェロの調べと、エンドロールで映し出される、1カット長廻しで撮られた、まるで舞のような納棺作法を心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか?

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家族

今朝の新聞のコラムを読んで少しばかり驚いた。

「家族に関する世論調査」によると、理想とする家族構成は・・・?という質問項目で、「祖父母や孫が同居する大家族」が60%でもっとも多かったという。

加えて、「今一番大切なものは何か」という問いには、90%が「家族」と答えている。

この結果は、家庭や社会環境の悪化などでさまざまな問題が起きて、家族間の信頼関係が低下していることが、その背景にあるからなのだろうか?

数年前までは、確かに同居を嫌っての核家族全盛時代のはずだった。

Resize0388 以前住んでいた世襲の地域でさえ、若い夫婦の住まいは同じ敷地に別で建てられるか、総二階に改築するかどちらかだった。

自由を求めて生活を謳歌するあいだに、そこに付随する「責任」という二文字をなくしてしまったのだろうか?

ちなみに「理想とする家族構成」では、「親とこどもだけの家族」は27%だったという。

                                                         

  ※写真は我が家の庭先で花をつけたブラシの木

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