余波
学生のための大手就職情報サイト「リクナビ」や「マイナビ」等が、企業情報を公開してから一ヶ月余りが経った。
バブル期をも上回る過去最高の売り手市場だった2009年に比べて、今期の就活事情は一転、氷河期の再来とも言われ、学生の9割は危機感を抱いているというアンケート結果が報告されている。
年々早期化している就職活動は、これ以上早くなることはないということだが、ここへきて「内定取り消し」通達を受けた学生が相次ぎ、大学によっては非常事態宣言をして、学生に対し就職活動の準備を早めにするように呼びかけるところもあるという。
金融危機不安から外資系金融機関や不動産企業を中心に廃業・縮小が進み、団塊世代の退職による雇用調整もほぼ落ち着いているという現状から、採用活動を縮小する企業が今後ますます増加するという見方が強い。
一斉に採用を控えた、バブル崩壊後の「就職氷河期」のようにはならないまでも、景気後退を受けて不透明な状況が続く中、3月の決算時期に採用を絞り込む企業が現れる可能性も高いという。
リーマンショックで表面化した後、世界に飛び火した金融不安によって、短時間で状況が変わるさまは、まるでスクリーンで鑑賞している映画のようである。
※ 写真はご近所で見つけた、日差しを浴びて色付いた柿
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