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2009年6月

記憶にとどめたい画

Blog0906211 ― 誰かが行かねば、道はできない ―

最近封切られた映画 「劔岳 点の記 」のサブタイトルである。

スクリーンには圧倒的な映像美の中で、当時「 死の山 」と伝えられてきた前人未到の山・劔岳に挑戦する男達の姿が映し出される。

明治40年の陸軍参謀本部陸地測量部を舞台にした、新田次郎の原作。

日本地図最後の空白地点を埋めるべく、劔岳の初登頂と測量を命令された測量手達の命をかけた挑戦を描いたもの。

この時代にあって、CG・空撮一切なしの「 順撮り(脚本の流れ通りに撮影する方法)」で、リアリティへの徹底したこだわりを追求した作品である。

Blog0906212 日本最高の撮影監督といわれる木村監督の執念が、2年という歳月を費やし、過酷きわまりない撮影を敢行したこの作品を、測量隊案内人役である香川照之は、「 世界遺産のような映画 」と評する。

TV映像で目にした、先行上映初日に登壇した監督の、マイクを持ったまま、一言も言葉を発することができなかった姿が印象に残る。

また、雪の劔岳に挑戦する彼らの勇姿は、遠い記憶の中から、同じく木村監督(当時カメラスタッフ)撮影の映画「 八甲田山(新田次郎原作) 」の雪中行軍シーンを思い起こさせる。

「厳しさの中にしか美しさはない。」という主人公のせりふにあるように、本物の美しさを壮大なスケール感で表現したこの作品を、深く記憶に残したいと思う。

“作品”を観る

Blig0906195_6 所属している建築士会の支部設立20周年を迎えるにあたり、周年事業として “今後も残したい建造物” というテーマに基づいて、パネル展示や冊子発行を企画しています。

そこで、候補にあがっている建物をカメラにおさめるべく、自転車によるツーリングに参加して来ました。

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図らずも、自分が小学生だった頃をすごした懐かしいエリアをまわり、今もってすばらしい 建築が残されている事実に驚きを隠せませんでした。


その一部を紹介します。

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上から、数奇屋風と書院風がたくみに組み合わされている「暮雨港(ぼうこう)」、ドイツ人技師の設計と伝えられる「萩原愛助邸」、和風住宅を母体に総2階の洋間を張り出させた「小林史明家住宅」で、 いずれも後世に残したい作品です。



ここで紹介した以外にも、数多くのすばらしい建物が名南エリアに存在していることに、改めて気づかされた貴重な時間でした。

心に響きます

もうすでにご存知のかたも多いと思います。

今、You Tubeで圧倒的な数字で再生されている、イギリス人女性スーザン・ボイル。

イギリスのオーディション番組に出場した、48歳のごく普通の女性・・・。

Blog090604その容姿と夢(プロ歌手への希望)との大きなギャップに、会場にいたほとんどの人が呆れ顔で失笑する画像が配信されています。

歌う曲目は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて(I Dreamed A Dream)」。

ところが、その一声が流れるや否や会場の空気が一変し、賞賛と拍手の嵐につつまれます。

私自身めったにないことですが、その歌声を聴いた瞬間から “心が洗われる・・・” とでもいうのでしょうか、表現のしようのない感動を覚えずにはいられませんでした。

日常に少し疲れた・・・なんて思われている方、アップロードされた動画をご覧になることを、ぜひぜひお勧めします。

                          ※画像はハンギング初夏バージョン

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