ヘリテージマネージャーVol.3
先週末にHM講座で訪れた、足助の重要伝統的建造物群保存地区の街並みです。
香嵐渓までは何度か足を運んだことがありましたが、伊那街道の要衝となる商家町街は、初めての訪問でした。
右の写真は、当初呉服屋として建築された建物が、明治初期から旅館として使われていたそうです。
竹矢来や黒漆喰が、古い町並みの雰囲気を感じさせてくれます。2階の雨戸(板戸?)が閉まっていて少し残念・・・・。
伊那街道の本通りに直交して、幅1間程の路地がありました。山に向かって上り勾配の道です。
黒塗りの下見板と、漆喰壁の白さが対照的です。町屋造りで奥行きのある敷地なので、これほど勾配のある場所では同一敷地内でも、奥に行くほど建物の床レベルが高くなっているのが分かります。
本通りの反対側は足助川に向かっており、奥に行くほど低くなっています。足助の伝統的建造物群の特徴の一つだそうです。
足助川に面して石垣を積上げ、ぎりぎりのところまで建物を載せています。
街道に面した狭い平地を、目いっぱい有効に使おうとしたのでしょうが、ちょっと怖い気もします。
でも、暑い夏には川風が流れて、ビール片手の夕涼みには最適ですね。
幕末から明治にかけて、塩問屋として使われていた「莨屋(たばこや)」の中庭部分です。
京都の町家と違って、通り庭を奥に進むと、中庭に面して階段があり、離れ座敷や蔵が異なるレベルで建てられています。
足助の重要伝統的建造物群保存地区は、典型的な建物が軒を連ねているのではなく、町家や比較的大きな商家等が混在しています。
建物のファサードも、間口の大きな平入の造りと、比較的間口の狭い妻入が入り混じっており、特徴ある街並みを形成しています。
講座の最後には、実習として現在調査中の建物に入り、各自分かれて間取りの書き取りや部分詳細・スケッチなどの作業を行ないました。結構大変でしたが、少しばかり調査の面白さも感じることができました。
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