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2012年2月

たよりにしてます!!

念願のシーサー購入から一ヶ月あまりが過ぎて、ようやく屋根(?)の上に備え付けることができました。

とっても小ぶりな魔よけですが、凛としたその姿はとても魅力的・・・!

Blog120227シーサーとは、「獅子」を沖縄方言で発音したもので、もともと単体で設置されていましたが、本土の狛犬様式の影響で一対で置かれるようになったと言います。

ほとんどが阿吽(あうん)像一対で置かれてますが、興味深いのが「阿」は口を開いて最初に出す音で、「吽」は口を閉じて最後に出す音ということで、それぞれが宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされるとあります。

写真のシーサーは、向かって右側に置かれている阿形(あぎょう)のもの。

庶民に瓦葺が許されるようになった明冶以降、各戸に置かれるようになったシーサーはその形や素材等で、屋根職人が誰であるかがわかるといいます。

街を巡りながら、悪霊を追い払うと言われるさまざまなシーサーを眺めるのは、食を味わうとともに沖縄観光の楽しみの一つでもあります。

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ヘリテージマネージャーVol.4

1月末に、HM講座で岡崎の伊賀八幡宮に訪れました。

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元々は徳川家の祖となる松平家の氏神を祀るための神社として、1400年代後半に創建されたお社です。
その後、徳川家康により本殿が造営され、三代将軍徳川家光により、東照大権現(徳川家康)を併せて祀るべく拝殿・幣殿が増築されました。

写真は拝殿です。右側に少しだけ切妻の屋根が見えており、千木が載っていますが、これが本殿です。本殿と拝殿の間に幣殿があり、この配置様式を権現造りといいます。

Blog12013102最近の修理は、平成18~21年にかけて実施され、主に桧皮葺屋根の葺き替え、塗装・金具等の修理工事が行われたそうです。

まだ修理後間がないためか、権現造りの豪華な破風飾りや妻飾り、斗栱廻りの彩色も一段と鮮やかで、目を楽しませてくれました。

一般の拝観では、ここまで近寄る事はできませんので、これは良い機会とばかりにじっくりと見学、充分に堪能することができました。

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この写真は、八幡宮正面の蓮池に架かる「神橋(しんきょう)」と「随神門(ずいしんもん)」です。ともに国の指定文化財となっており、随神門は、先の修理で高欄下の部分が新たに塗装されているようです。

蓮池といい、寺院伽藍を構成する三門(山門)にも似た随神門といい、神道と仏教を同じように信仰してきた近世日本の宗教建築だなあと、改めて感じました。

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様変わり・・・

真珠婚式というわけでもないのですが、先月末に行った私の大好きな沖縄への旅が、結婚30周年のイベントになりました。

今回は、今まで訪れていない勝連城跡、現在も修復工事が続けられている首里城公園、沖縄の歴史と芸術が凝縮された沖縄県立博物館など、目的の地をじっくりと巡ることができました。

Blig12020101美しい曲線を描くこの城跡は、社殿跡の基礎も残され、現在も石組みの修復工事が継続されていて、世界遺産に登録されている城群の中ではもっとも古い城(グスク)とされています。

若くして天下統一を夢みた勝連城主「阿麻和利」が、王府軍に攻められ廃城となったことを機に、首里城を中心とした琉球王国は安定にむかったといいます。

そしてこちらは、以前から行きたかった「沖縄県立博物館・美術館」。

Blig12020102四角い穴の開いた壁はPCパネルで、建物の周囲に半屋外のゾーンを形成しています。

穴明きコンクリートブロックとペンキ塗仕上を多用する、沖縄独特の建築風景を意識しているのだと思いますが、水垢による汚れも、これまた沖縄風で、それなりに味がありました。

とにかく、このパネルが、強い日差しと高い気温を和らげるための、重要な装置であることが理解できました。

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写真は、首里城正殿二階の「御差床(うさすか)」です。

国王の玉座として、さまざまな儀式や祝宴が行なわれるところで、一階にも同様に政治等に使用された御差床が造られています。

Blig12020103今回何と言っても圧巻だったのは、首里城公園内にある「玉陵(たまうどぅん)」。

琉球王国、第二尚氏王統の歴代国王が葬られている陵墓です。

当時、王室以外は破風墓を造型することが許されなかったため、「玉陵」は沖縄県最大にして最初の破風墓であるといいます。

沖縄滞在中は春節と重なったせいか、行く先々で多くの中国からの観光客に遭遇しました。地理的にも近く、リーズナブルな価格などが要因で人気を集めているといいますが、ここ数年の間に大きく様変わりです。

あいにく天候には嫌われてしまいましたが、その分内容の濃い時間を味わうことができた3日間でした。

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