様変わり・・・
真珠婚式というわけでもないのですが、先月末に行った私の大好きな沖縄への旅が、結婚30周年のイベントになりました。
今回は、今まで訪れていない勝連城跡、現在も修復工事が続けられている首里城公園、沖縄の歴史と芸術が凝縮された沖縄県立博物館など、目的の地をじっくりと巡ることができました。
美しい曲線を描くこの城跡は、社殿跡の基礎も残され、現在も石組みの修復工事が継続されていて、世界遺産に登録されている城群の中ではもっとも古い城(グスク)とされています。
若くして天下統一を夢みた勝連城主「阿麻和利」が、王府軍に攻められ廃城となったことを機に、首里城を中心とした琉球王国は安定にむかったといいます。
そしてこちらは、以前から行きたかった「沖縄県立博物館・美術館」。
四角い穴の開いた壁はPCパネルで、建物の周囲に半屋外のゾーンを形成しています。
穴明きコンクリートブロックとペンキ塗仕上を多用する、沖縄独特の建築風景を意識しているのだと思いますが、水垢による汚れも、これまた沖縄風で、それなりに味がありました。
とにかく、このパネルが、強い日差しと高い気温を和らげるための、重要な装置であることが理解できました。
写真は、首里城正殿二階の「御差床(うさすか)」です。
国王の玉座として、さまざまな儀式や祝宴が行なわれるところで、一階にも同様に政治等に使用された御差床が造られています。
今回何と言っても圧巻だったのは、首里城公園内にある「玉陵(たまうどぅん)」。
琉球王国、第二尚氏王統の歴代国王が葬られている陵墓です。
当時、王室以外は破風墓を造型することが許されなかったため、「玉陵」は沖縄県最大にして最初の破風墓であるといいます。
沖縄滞在中は春節と重なったせいか、行く先々で多くの中国からの観光客に遭遇しました。地理的にも近く、リーズナブルな価格などが要因で人気を集めているといいますが、ここ数年の間に大きく様変わりです。
あいにく天候には嫌われてしまいましたが、その分内容の濃い時間を味わうことができた3日間でした。
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