今年もまた・・・
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正倉院、平城宮に続いて、華厳宗大本山である東大寺大仏殿も興味深く拝観させていただきました。
創建から2度に渡って焼失、鎌倉と江戸時代に再建された、現在でも世界最大級の木造建築です。
現在の建物規模は創建当時に比べ、間口で2/3程度の大きさだそうです。
柱は通常の建物のように軒高までの長さではなく、 小屋裏の母屋まで届いています。当然、建物外周と中央部では柱の長さも異なっています。
柱の最上部は虹梁(こうりょう)で繋がれ、その下部は写真にもあるように複数の貫で緊結されています。このような貫構造が、大仏様式の始まりである東大寺大仏殿の構造的特徴です。
軒を支える組物の様子です。6段(六手先)の支持構造になっています。
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こちらは、正倉院の西に位置している世界遺産平城宮跡内にある第一次大極殿。
710年に遷都された平城京は、唐の長安をモデルにして設計され、その中央には政治の中心となる平城宮が造られました。
木造建築として再現するに当たり、180億円もの建設費がかかっているとのことで驚きです。
槍鉋(やりがんな)で仕上げるなど古来の手法を用いて、完成まで実に9年の歳月がかかっているそうです。
この大極殿は、宮殿の中でももっとも重要な建物で、即位の儀式や元旦の朝賀には天皇の玉座である高御座(たかみくら)が置かれました。(写真右)
左の写真は「鴟尾(しび)」という、瓦葺屋根両端につけられる飾りの一種です。
訓読みでは「とびのお」と読むそうですが、寺院・仏殿などによく用いられます。
後漢以降中国では、大棟の両端を強く反り上げる建築様式が見られ、後に変化してこの形になったそうです。
日本には、瓦の伝来に伴って飛鳥時代に大陸から伝えられ、火除けのまじないにしたと言われています。
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大正2年に実施された解体修理から100年を経過した、正倉院正倉の整備工事の見学に行ってきました。
今回の整備は、雨漏りが懸念される状態になったことから、屋根の葺き替えを主に工事が進められています。
ヘリテージマネージャー講座を修了したメンバーと受講中のメンバーでの見学でしたが、真剣な中にも和気あいあいの雰囲気で楽しく時間が過ぎました。
正倉院は間口約33m奥行約9.4mと大変大きな木造建築物ですが、更に軒の出が1間半程もあり屋根周りはとてつもなく大きく感じます。
現在は葺き土を取去って、土居葺を補修している状況です。
素屋根(仮設の覆い)が一般公開のために、特に大きく造られているとの説明を受けました。
たくさん保管されていた鬼瓦の一つです。昔の鬼師はこの鬼瓦にどのような気持ちを込めて造ったのでしょうか。
よく見ると意外に愛嬌があってかわいいです。
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