“ 威風堂々 ”
先日、空きの時間を作って名古屋城本丸御殿復元工事公開に足を運びました。
今回公開されたのは、玄関と表書院の第1期部分 。
初代尾張藩主の住居・政庁として慶長20年(1615)に建てられた本丸御殿は、昭和5年に天守閣とともに国宝に指定されましたが、昭和20年の空襲で本丸のほとんどを焼失。
その後再建を望む市民の声により昭和34年に天守が再建されました。名古屋城本丸御殿は、文献や古写真・実測図や障壁画などの資料が豊富なことにより、平成21年復元工事に着手。
以降第2期・第3期の工程を経て、全ての工事の完了を平成30年に予定しています。
薄い木の板を重ねた「こけら(柿)葺き」の重厚な屋根と、飾り金具が施された黒漆塗りの破風のある荘厳な玄関を横目に、東側の出入り口を入り復元された書院を進みます。
木曽檜のかぐわしい香り漂う中、重要文化財障壁画 「竹林豹弧図(ちくりんひょうこず)」 の特別展示と隣り合わせに、復元模写された豹弧図が色鮮やかに配されています。
複数ある書院に飾られた障壁画は、創建時のあざやかな色彩を再現してあり、部屋ごとに異なった趣のある画はわれわれ観る者を圧倒します。
特に藩主の部屋である 「上段の間」 は、座敷飾りを設けたり床を高くすることで一見して高位の人が使う部屋であることがわかるように工夫してあることが納得できます。
今回公開した表書院は、本丸御殿で一番広く格式を重視した建物だそうですが、実際に観て楽しんでいただくことをぜひお勧めします。
さぁ、あなたも “ 四百年の夢へ。 ”
| 固定リンク
コメント