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2024年11月

佐渡研修の旅

先日、2年ぶりのグループ旅行に参加しました。

今回は小牧から新潟空港、その後ジェットホイルで両津港へ向かい、トキの森公園に到着。

かつては、ニッポニア・ニッポンという学名で日本各地にみられたトキですが、明治以降の乱獲で激減し、1934年に天然記念物、1952年には特別天然記念物に指定されました。その後中国からトキのつがいを贈呈され、保護センターで順調に個体を増やし放鳥されています。

二日目に廻った佐渡国小木民族博物館では、中世のころより廻船業を営む者が移住した宿根木集落の展示を見学。写真は「白山丸」という復元された千石船で、江戸幕府が整備を進めてからは千石船産業の基地として繁栄しました。
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ここから佐渡屈指の景勝地「尖閣湾」に向かいました。3㎞の海岸に広がる5つの小湾の総称で、北欧ノルウェーのハルダンゲル狭湾の景勝に勝るとも劣らず、昭和46年に海中公園に指定、平成8年には日本渚百選に選定されました。

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その後、いよいよ佐渡金山に到着です。佐渡といえば金山の島として有名ですが、1601年に山師3人によって開山され、1603年には徳川幕府の天領として佐渡奉行所も設置され、幕府の財政を支えました。1869年明治政府により官営佐渡鉱山、1889年には宮内省御料局管轄の皇室財産となり、1896年三菱合資会社に払下げ、1989年資源枯渇により操業停止となりました。そして、2024年ユネスコ世界文化遺産に登録が決まりました。

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開山以来388年間も金銀鉱石の採掘と生産が行われた、世界でも稀有な鉱山である佐渡金山は、浮遊選鉱法という破砕した鉱石から捨石を除き、さらに粉砕後発泡剤の泡に硫化鉱物をつけて浮かせ、鉱物を濃縮する手法で行われていました。次の画像は、浮遊選鉱を行った北沢選鉱場跡で、当時の処理能力は東洋一と謳われていたそうです。午後5時以降のライトアップが美しく多くの見学客が訪れていました。

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最終日には新潟市内に戻り、豪農の館「北方文化博物館」・国指定名勝「旧斎藤家別邸」の見学へ。

江戸時代中期に身を起こし、代を重ねて越後随一の大地主となった豪農 伊藤家 は、昭和期には県下随一の農地所有となりました。

戦後の農地解放により伊藤家の所有ではなくなりましたが、8年がかりで建てられた豪壮な本邸は建坪1200坪、部屋数65うを超える純日本式住居で、終戦後遺構保存のために創設された財団法人「北方文化博物館」に寄附されました。

次に紹介する写真は、旧斎藤家の母屋一階からの景色ですが、この別邸は明治から昭和初期にかけて新潟三大財閥の一つに数えられ、貴族議員を務めた豪商・斎藤喜十郎が建てた別荘です。

市街地に囲まれた敷地1300坪をを誇る広大な別邸で、回廊式に造られた庭園では四季折々の美しい自然美を堪能することができます。

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ほぼ日程通りの研修のほか、天保年間から生産されていたと言われる 安田瓦 の工場では、豪雪から暮らしを守る強く美しい重厚感のある瓦の製造過程を見学しました。

愛知県からは交通の便がそれほど良くないため、なかなか訪れる機会が無かった佐渡・新潟ですが世界遺産登録されたことだけでなく、日本の歴史や経済に大きな影響を与えた地域なのだと実感しました。

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