久しぶりの・・・
7月の初旬から豊田市美術館で開催されている、 「 ジュゼッペ・ペノーネ 」展に足を運びました。
江戸時代末期に築城された「七州城」の跡地に建設されている豊田市美術館は、直線を基調にしたとされるシンプルな外観と、淡い緑色のスレートと乳白色の合わせガラスを用いて設計されています。
新聞記事に掲載されていた作品に興味を持ったことと、近い距離に住んでいながら、過去一度も訪れたことが無いということで、すぐに話はまとまりました。
1997年に初回の展示をしたという、イタリアの現代美術家の作品には、巨大なキャンパス一面に貼られた無数の「アカシアのとげ」によって、人間の身体の部位が表現されています。
通常の展覧会にみる作品とは異なり、明らかにそのスケール感で圧倒されます。
お恥ずかしい話ですが、作品の「題名及び説明」について、各部屋の入り口付近に提示してあることに気付かずに、作品の前でしばし考え込んでしまう場面も・・・・・・。
「人間も自然の一部」というテーマに基づいて作成された、ダイナミックな作品をこの機会にご覧になってはいかがでしょうか?
また、同時にお勧めしたいのが、優れた作品の数々(クリムト、横山大観、岸田劉生などの名作)をコレクションした常設展や、美術館内に併設されている、漆工芸作家で豊田市名誉市民でもある、「高橋節郎館」へも足を伸ばされることです。
今回初めて知るところとなったこの漆工芸作品には、今まで目にしてきた「工芸品」というくくりを越え、言葉では言い表せないほどの深い感銘を覚えずにはいられませんでした。
時間切れでやむなく退館したこともあって、後ろ髪を引かれる思いが強く、次に訪れる際にはぜひぜひ余裕をもって観賞したいと思います。
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